
100年経っても世界の定番として愛される、
精緻で優れたデザインの木工家具をつくり続け、何気ない日常を美しく心豊かにできる家具を。
マルニ木工は、広島県の老舗家具メーカーで創業1928年。当時としては技術難度の高い「木材の曲げ技術」を確立し、それまで手工業の域を出なかった日本の家具工業に対して、「工芸の工業化」をモットーに「職人の手によらない分業による家具の工業生産」を目指す。それまで一品生産の高級品だった彫刻入り家具の工業化に成功、1968 年に開発したトラディショナル家具は「日本の洋家具史上最大のヒット」として今も知られ日本におけるトラディショナル家具の代表的ブランドになると同時に伝統的な美しさを生み出す良質な家具メーカーとして成長します。
こうしてマルニは日本における代表的ブランドになると同時に、伝統的な美しさを生み出す良質な家具メーカーとして日本で売上ナンバーワンの規模にまで成長します。マルニ木工にしか生み得ない「日本から世界に発信する家具」。国際的なデザイン感覚と日本独自の木に対する美意識、そして精緻なモノ造りの技を融合した世界へ発信する家具造りをスタートしました。使い手の生活に溶け込み、100年後も定番として愛される家具を目指し今日も木と向き合い、モノづくりに励んでいます。

MARUNI COLLECTIONとは
マルニ木工が作るべきものとは何か、原点とは何かを探るため、開発パートナーとしてプロダクトデザイナーの深澤直人を迎え、100 年使っても飽きのこないデザインと堅牢さを兼ね備えた家具づくりをめざし、2008年に「MARUNI COLLECTION」を発表しました。国際的なデザイン感覚と日本独自の木に対する美意識、そして精緻なモノづくりの技が融合したこのプロダクトは、マルニ木工にしか生み得ない「日本から世界に発信する家具」であり、匠の技が生んだ美しさの結晶です。
2010 年より深澤直人をアートディレクターとして迎え入れ、「MARUNI COLLECTION」を世界に誇る日本発の家具ブランドとして確立するため、新たな一歩を踏み出しました。そして 2011年にジャスパー・モリソン、2022年にセシリエ・マンツが新たにデザイナーとして参加し、更なる高みを目指し世界に通用する日本の美しい家具づくりを進めていきます。

新しい定番として世界に発信する「MARUNI COLLECTION」
マルニ木工が作るべきものとは何か、原点とは何かを探るため、開発パートナーに世界的なプロダクトデザイナーの深澤直人を迎え、ひとつの成果として2008年から発表しているのが、「HIROSHIMA」シリーズです。目指したものは100年使っても飽きのこないデザインと堅牢さを兼ね備えた家具。そうして毎年マルニ木工から世界に向けて発表する作品を「MARUNI COLLECTION」と呼び、深澤直人はその中でもコアとなるデザインを想像すべく取り組み、「HIROSHIMA」を生み出しました。
「今まで世界の定番になってきた木の椅子には、デザインというよりは工芸的な手作りの温もりがあります。人間的な温もりがありながら、精緻で清浄なイメージがこのコレクションで目指すものです」と深澤直人は語ります。
良質なスタンダードを生み出すためには、かたちと共に、座り心地の良さ、強固な構造と扱いやすい軽さの両立、木の良さを生かした繊細な仕上げなど、木の家具づくりを熟知した技術者が求められます。
HIROSHIMA
Designed by NAOTO FUKASAWA
ナチュラルな木肌を生かし、シーンにこだわらず、あらゆる場所でずっと長く使えることを想定したシンプルで精緻な構造の椅子とテーブル。何より背からアームにかけての緩やかなカーブが美しい。ゆったりめの座はダイニングチェアとしてだけではなく心地いいラウンジチェアとしてもおすすめです。テーブルや椅子の座、そしてアームチェアの側面のテーパーは、光のあたる天面をより美しく強調しています。また、HIROSHIMA に代表されるアームチェアに加え、小椅子やテーブル、ソファなどもラインナップしました。優しい手触りと木の温もりを感じるHIROSHIMAにぜひ触れてみてください。
Roundish
Designed by NAOTO FUKASAWA
丸みのある背と座の椅子、その側に丸みのあるテーブル。とても相性がよく、しっくりきます。アウトラインの縁はやさしく丸められ、硬さがまるでありません。丸っこい大きな背板と背中を包み込むその心地良さが魅力。まっすぐに座っても斜めに座っても身体がすっぽりと収まる感じの背板なので、長い時間座っていても疲れません。実は、その曲げの曲率は座の外形とぴったり。椅子は後ろ姿に価値があるといわれていますが、このRoundish は後ろから見た姿が特に美しいデザインです。
そして2018年、一枚の帯状の薄い板をぐるっと巻いて繋げたような、座るとからだがすっぽり包みこまれる感じが心地よいアームチェアを追加しました。
Tako
Designed by NAOTO FUKASAWA
曲木を使わず切削加工だけで作り出されたオーガニックな曲線の椅子です。彫刻的で柔らかなフォルムはマルニ木工の加工技術と「工芸の工業化」を目指す姿勢から生まれました。白いテーブルクロスに似合いそうな優しいかたちをしています。背から前脚と後脚に分かれていく部分が特徴的です。
EN
Designed by CECILIE MANZ
丸い天板やのびやかなカーブを描いた背もたれと、シンプルなループフレームの対比が美しいシリーズです。三次曲面に削り出された背もたれは背中を優しく包みこみ、印象的でありながら大らかな静けさをまとっています。シャープさとソフトさが溶け込むように調和し、どこか工芸的な温もりを感じていただけます。ラウンドテーブルを囲むやわらかな雰囲気が全体に広がっていくような、人と空間を穏やかにつないでいくアイテムです。
T&O
Designed by JASPER MORRISON
無垢材と色のついたスチールの素材のコントラストが新しさを与えるシリーズです。T1チェアは無垢のメープル材を3次元に削り出した座面と背もたれで出来ていて、弾力性のあるスチールでそれらを繋げる事により快適さを向上させています。O1スツールも3次元に削り出しており、座面の中心にある横長の穴は持ち運びの快適さを実現しています。親しみのあるタイポロジーが特徴的なフレンドリーなアイテムです。
Fugu
Designed by JASPER MORRISON
この椅子はクッションや張地なしで、最高に座り心地のよい木製椅子をデザインするという意図から生まれたものです。
MARUNI COLLECTION × minä perhonen
MARUNI COLLECTION にminä perhonen が開発した経年変化を楽しめる日本生まれのインテリアファブリック” dop” の組み合わせ。精緻で清浄なイメージの MARUNI COLLECTION に minä perhonen のファブリックが華やかに彩ります。