明治41年(1908年)ろくろの町、山中温泉にて我戸木工所として創業しました。 その木地師の意思を受け継ぎ、天然の素材が生み出す美しい木目、木地師一つ一つ丁寧に挽き上げた木地の完成度を重んじ、決して隠すこと無く豪快に木目を見せます。それは、裏を返せばごまかしが利かないことを意味し、素材、木地の精度、透明感のある拭漆、全てが完璧になってこそ成り立ちます。 我戸幹男商店では伝統的な山中漆器の高い技術を活かした実用性、和の美意識に基づいた高い芸術性を追求し、長く愛される漆器作りを心掛けています。 山中漆器 山中漆器とは、石川県加賀市の山中温泉地区で作られる漆器で、山中には古くから木地師が多く、挽物木地では全国一の生産量を誇ります。 木目模様を生かし、自然な風合いを表現する山中漆器の大きな特徴は、木が育つ方向に器の形を取る縦木取りを主流とし、乾燥による歪みが出にくいのが特徴です。蓋物などの合い口は精度による実用性を追求し、蓋物でなくとも木地の完成度が生み出す美しい佇まいを大切にしています。 伝統的な和の美 我戸幹男商店では轆轤挽きによる同心円という制約があるからこそ、シルエットへのこだわりには並々ならぬものがあります。 日本の伝統的な和の美意識に基づき、無駄な要素を削ぎ落とし、普遍的に美しい形を追求しています。 TSUMUGIシリーズ 日本の食文化を紡いできた碗。ひとつひとつのフォルムに古来から受け継がれてきた名称があります。 時代と共に受け継がれてきた名称があります。時代と共に受け継がれてきた食卓のひと時に美しい曲線で新たな彩を添えます。 シャープなデザインが際立ちますが、手に取ったときに木肌の質感が優しく伝わってきます。 口当たりが良いので汁椀としては勿論のこと、副菜やデザートの盛り付けにもお勧めです。 ペアにしてお祝いのギフトにもぜひ。 designer : 石崎 育味 (Ikumi Ishizaki) 2003年 大阪芸術大学付属大阪美術専門学校卒業後 サンワードに入社 2005年 イデア株式会社にて、自社ブランドの企画・商品開発、他社ブランド立上に従事 2012年 メモリアルコンペ受賞 2013年 umu design創業 石川県デザイン展・観光連盟理事長賞受賞 2016年 日本クラフト展・奨励賞受賞 / milano salone出展 / ソーシャルデザインアワード・特別審査委員山崎亮賞受賞 / グッドデザイン賞受賞 2017年 umu design 株式会社 設立 2018年 丗SOU事業立上 OUR PHILOSOPHY 全てのプロセスに余白を作ること、そして土や素材に自由にしてもらうことを大事にしています。例えば、縁を真っ直ぐに切り揃えたりはしませんし、制作の中で自然に出てきた形をなるべく最後まで残せるように心がけています。私たちの作るものは一つ一つが違い、そして一つ一つが特別です。