豊富な資源と北上川の水運の便い恵まれた岩手県では、古くから鋳物づくりが発達してきました。 江戸時代、陸奥国を治めていた、南部・伊達両藩は地域に伝わるいモノづくりを熱心に保護、推進し、その育成に努めました。 現在では盛岡と水沢の地域でその伝統が受け継がれ、この2つの地域で生産された鋳物を「南部鉄器」と呼び、経済産業大臣指定の伝統的工芸品となっています。 独自の技法「焼き肌磨き」で、際立つ鉄の質感 「空間鋳造」は岩清水久生さんが2009年に設立した工房です。 盛岡市出身で家業の鋳物業に触れながら育ち、大学卒業後にデザイン会社を経て鋳物師の道に入りました。 独自に考案した技法「焼き肌磨き」は、伝統的な「釜焼き」に着想を得たもので、鋳造した鉄器を磨き、炭で焼きつけて鉄の自然な質感を引き出しています。 これにより生まれる美しい「鋳肌」は、微細な凹凸が特徴で、各作品に独自の表情をもたらします。 鉄瓶で沸かした湯はまろやかで身体に嬉しい 繰り返しお湯を沸かすことで水中のカルシウムやミネラル成分が鉄瓶の内側に「湯垢」として付着していきます。湯垢は鉄瓶で沸かしたお湯をまろやかな味へと導き、鉄瓶内側の過度な錆の発生を抑える働きをしてくれます。 そして、鉄瓶で沸かした湯には鉄イオンが含まれています。鉄イオンは体内への吸収率が高く、日常的に摂取することで自然に鉄分を補うことが出来るので貧血予防にも最適です。 まずは朝起きがけに、鉄瓶で沸かした湯で「白湯」を試してみてください。 体をゆっくり目覚めさせ、体内バランスを整えてくれます。 鉄瓶(てつびん) 南部鉄器 Sayu 小 (pure black) 南部鉄器 Sayu 大 (pure black) 南部鉄器 Egg 大 (pure black 南部鉄器 Nanbu 大 (pure black) 鉄急須(てつきゅうす) ※鉄急須は内部ホーロー仕上げ、ステンレス茶漉し付きです。直火やIHはお使いいただけません。お茶を淹れる急須としてご使用ください。 南部鉄急須 Egg 中 (pure black) 南部鉄急須 Suzu 小 (pure black) 南部鉄急須 Suzu 大 (pure black) 南部鉄急須 Nanbu 大 (pure black) designer : 岩清水久生 (HISAO IWASHIMIZU) 2003年に家業で幼少期から肌で触れていた鉄鋳物の世界へデザイナーから職人へ転身。 2009年に独立「空間鋳造」を設立。 多くの展示会に出展するほか、2000年には優れたデザインを集めたセレクトショップ「ニューヨーク近代美術館 MOMA SHOP」(アメリカ・ニューヨーク)に選定される。2003年には日本クラフト展にて優秀賞受賞、2004年には工芸都市高岡2004クラフトコンペにてグランプリを受賞するなど、多数の受賞歴を誇る。 PHILOSOPHY 空間鋳造は「守・破・離」の精神を基とし ー鉄の持つ素材の原点を表現ー ー空間に程よい緊張感を与えるー ー日本古来から伝わる、美・素・質を再構築した意匠ー 岩手南部鉄瓶の伝統を守りながら、この3つを兼備した作品を目指しています。